オリジナルパッケージ、出来てますか?
ケーキ屋のお仕事をお手伝いしていると、まず最初の大きな選択が
『オリジナルで箱を作るか否か』
ということのようです。
どんな商品にも使える紙袋や包装紙のハードルは低いのですが、1つのオリジナル商品でオリジナルの包材をそのコストとそれを保管するスペースとなると・・・新規開業だとなかなか難しいことのようですね。
それでも、やはり”そのお店の商品”というイメージには、オリジナルで作るのが魅力的です。
カジュアルな手土産としてのパッケージ
パティスリーしあわせのえきがオープンして4年ほどして、気軽に手に取ってもらえる商品のパッケージを相談いただきました。
あくまで贈答用・アソートギフトのラインではなく、カジュアルに
”ほんの手土産”
としての位置付けのパッケージをリクエストされました。
そこで提案したのは、こんな企画でした。
しあわせのえきで買いたくなる、それは駅弁
お店のコンセプトに合わせて、そのお店らしいコンセプト提案はないだろうか。
だどりついた結論は、『駅弁』でした。
小さな小箱に込められた思い。
それは、しあわせに向かう旅路で、ついつい買ってしまう旅のお供にイメージでした。
ちなみに余談ですが、
このパッケージを企画していた時期は偶然にも、フランスのリオンで駅弁屋さんがオープンしたり、日本の”おべんとう”文化が浸透してきたタイミングでもありました。
ポスタービジュアルも、ちょっと和風を感じつつ、インパクト重視で!
細かい演出として、駅弁のイメージを連想させる紐を通したり、お店のある地域のお土産に成長するようなPRも盛り込んでいます。
愛知県三河発という文字が入っています
裏面には、焼き菓子に込められた思いをきちんと文章化。
パッケージデザインは、単に内容やビジュアルを盛り込むだけじゃなく、戦略的に何を狙って販売するものかをイメージして、ストーリーを作りながら企画デザインしていきます。