名古屋市で5年間営業してきたパン屋さんのリブランディング。
リニューアルのお話を聞いた段階では、今までテレビや雑誌の取材が1度もなかったお店でした。
いわゆる、閑静な住宅街にある街のパン屋さんです。
<ごく普通のパン屋だった、当時の状況>
店名のケリィとはハワイの言葉で王様の意味。
インテリアも、部分的にハワイを連想させるものがいくつか配置されていました。
改装前の店舗デザイン
しかし、それがなかなかお客さんには伝わっていない。
そもそも、もしかしたらハワイアンテイストである必然性も、あまりなかったように感じました。
<店名である王様から導き出したコンセプト>
店名であるケリィを継承しつつ、より今のお店の魅力を伝えるすべはないか。
ヒアリングと、店内の商品をじっくり見るところから始まり、ひとつの商品ポップに目が留まりました。
一番目立つところに立てかけてあった焼きたての特上食パンのポップ
同業他社との差別化を図るために、きちんと魅力をPRしたかった食パンです。
このこだわりのある食パンを軸に、リブランディングは始まりました。
当時提案した店舗デザインのイメージスケッチ
<もともとあったパネルを一番伝えたいメッセージを伝える仕掛けにリメイク>
ハワイアンなイメージで掲げられていたパネルを、コンセプトワードの『おうさまのおいしいパン屋さん』を伝えるためにアレンジしました。
リメイクされたパネル
王様を表現するためにゴールドのクロワッサンをつけたり、手書きの風でほっこりした表現にするのは、harapeco!なりの遊び心です。
ゴールドにペイントしたクロワッサン
これにより、訪れたお客様に訴求する仕掛けが生まれ、リニューアルから2年後にはたくさんTVや雑誌に紹介されるお店に生まれ変わりました。
イメージビジュアルのポスター