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DESIGN STORY

ロゴマークをふっくら美味しそうに見せるという発想論

パン
駅前で、職人さん1人で10年営業していたお店のリブランディング。
当初は『10年経って老朽化してきたから』くらいのご相談でした。

しかし、お話を詳しく聞いていくと
『本質的に解決したいこと』
は、単に古くなった店舗をキレイにしたい訳ではないのだと汲み取れました。

パン屋の内装工事 旧店舗の外観写真


そこで、わずか3坪程度のお店だけど、「ロゴマークからリニューアルしてみてはどうか」とご提案。
おそらく、それがどこまで価値があることなのか、当時のオーナーさんはピンときていなかったのだと思います。

しかしながら、小さいお店ほど、ひとつひとつの看板(と、それに付随するロゴマーク)が売り上げにダイレクトに影響するものだと理解している我々は、『騙されたと思って提案させて!?』という気持ちでプレゼンに望みました。
<10年間使われてきたロゴマークをじっと眺めて浮かんできたもの>


リニューアルにおいて、単純に古くなったから今風におしゃれにしましょう!という提案は最悪です。
なぜなら、歩んできた歴史はお金では買えないからです。

歴史を重んじ、かつ今の時代に合わせてあげる

そんな気持ちで、過去のロゴマークに込められた思いをじっと考えました。

パン屋のロゴマーク

Brighton bakeryの頭文字Bを二つ合わせたシンプルなロゴマーク。
じーっと見ると・・・・・右側は、もしかしてパン?!

10年前にデザインされた、気づかないくらいの細かいメッセージとして、おそらく右側がパンだということが読み取れました。

そこで、こちらの提案の軸も固まったわけです。
<伝わるロゴマークにするため、ふっくら焼きあげる>

当時Bの文字にパンという要素を重ねた当時のデザイナーさんの思いを汲み取り、それがより多くのお客様に”伝わりやすく”というリニューアルを考えました。

パン屋のロゴマーク

パンだとわかるように形をふっくらさせ、色も美味しさが伝わるカラーに刷新。
さらに、よりわかりやすくするために下にはお皿を見せました。

また、より店名が伝わりやすいように、カタカナ表記を大きくしたことも成功の要因の一つです。

harapeco!では、合わせて看板計画も同時進行するため、 そのロゴを抽象化したマークも店内に配置することで、よりロゴマークの意味が理解しやすい仕掛けがしてあります。 <その後のお店はどうなった?>
『もう10年ここでやりたいから』
というご要望でスタートしたプロジェクトには、その後予想もしない展開がありました。

リニューアル後に一気に売上が上がったため、職人1人で作れる限界を超えてしまったとのこと。

そこで、10年どころかわずか1年ちょっとで、3倍の面積に増床移転することになりました。
当初の目的とは異なってしまいましたが、ブランディングによって生まれた、予期していない嬉しい誤算でした。

パン屋の内装工事 プロジェクトから2年後、移転先の新店舗

SHOP INFO

ブライトンベーカリー(旧店舗)
NAME ブライトンベーカリー(旧店舗)
URL http://brighton-b.com
ADRRESS (現店舗)愛知県あま市七宝町遠島字七台1043-1
TEL (現店舗)052-441-7878
OPEN (現店舗)8:00-18:00
CLOSE (現店舗)木曜日・日曜日
ロゴマークをふっくら美味しそうに見せるという発想論

ロゴマークをふっくら美味しそうに見せるという発想論

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